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8−2−2 京浜港の状況
次に、我が国中枢港湾の一翼を担う京浜港について、国際的なメインポートとしての観点からみてみると、後背地には日本列島の中で最大の人口が集中しており、物流需要の高い首都圏を抱えている。又、ハード施設の面では香港・シンガポールに匹敵する規模の国際コンテナターミナル施設が集積しており、メインポートに求められる超大型船に対応可能な大水深バースやターミナル施設について、第9次港湾整備5か年計画でその整備が開始されている。
しかも、ソフト面からみても貿易取引関連業務窓口や優れたノウハウを有する港湾関連産業も集積しており、この面でもメインポートとして十分な機能を備えている。
しかしながら、ターミナル運営体制、ターミナル間のコンテナシフト、利用料金、各種手続き面などソフト面からみると、解決すべき点は未だ多く残されている。そこで、これらの点を中心に、京浜港の魅力向上策について検討した。
現在、内閣総理大臣の諮問に基づき検討が進められている「経済構造の変革と創造のためのプログラム」の中で高コスト構造の是正として、物流に関連した各種規制が見直されつつある。本調査では、これらの規制緩和がなされたものとして検討した。

 

 

 

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